【2025年最新】3Dプリンターで使われる代表的なファイル形式を徹底比較!

「3dプリンター データ形式」のアイキャッチ画像 コラム

3Dプリンターで安定した造形を行うためには、使用するデータ形式の理解が欠かせません。

3Dモデルの保存形式は一つではなく、形状のみを扱うものや、色や素材情報まで保持できるものなど、それぞれ特徴が異なります。

用途に合わないファイル形式を選ぶと、変換作業が増えたり、造形エラーにつながったりする可能性があります。

本記事では「3dプリンター データ形式」という視点から、代表的なファイル形式の違いと選び方をわかりやすく解説します。

3Dプリンターで使われる代表的なファイル形式

「3dプリンター データ形式」の画像

3Dプリンターで造形を行うためには、3Dモデルを適切なファイル形式で保存する必要があります。

使用する形式によって扱える情報量や互換性が異なるため、用途に合ったデータ形式を理解しておくことが重要です。

代表的なファイル形式
1.STEP
2.STL
3.OBJ
4.VRML
5.3DS
6.AMF
7.3MF

ここでは、3Dプリンティングで代表的に使われているファイル形式を解説します。

1.STEP

STEP(拡張子.step、.stp)は、主にCADデータの受け渡しに使用される標準的な中間ファイル形式です。

正式名称は「Standard for the Exchange of Product model data」で、形状だけでなく寸法や構造情報も正確に保持できます。

ポリゴンではなくソリッドやサーフェス情報を扱うため、設計精度が求められる工業用途や試作開発で多く利用されています。

3Dプリンター用データとしては直接使われるケースは少ないものの、STLなどへ変換する前段階のデータとして非常に重要な存在です。

2.STL

STL(拡張子.stl)は、3Dプリンターで最も一般的に使用されている基本フォーマットです。

三角形ポリゴンで形状のみを表現する単純な構造で、多くのプリンターやスライサーが標準対応しています。

長年にわたり業界の主流として使われており、扱いやすさと互換性の高さが強みです。アスキー形式のSTLはテキストエディタで編集できる点も実務面で評価されています。

3.OBJ

OBJ(拡張子.obj)は、色や素材情報を含めて保存できるファイル形式です。

テクスチャや発光設定なども定義できるため、外観表現を重視した造形に向いています。

多色造形や複数素材対応の3Dプリンターが普及するにつれ、重要性が高まっています。

ただし構造が複雑でデータ破損時の修復が難しく、対応ソフトが限られる点は注意が必要です。

4.VRML

VRML(拡張子.wrl)は、Web上で3D表現する目的で開発されたファイル形式です。

ポリゴン形状に加え、色、テクスチャ、光源などの情報を保持できます。

その分ファイルサイズが大きくなりやすい傾向がありますが、アスキー形式で記述されているため編集しやすい点が特徴です。

多くの3Dモデリングソフトが対応しており、一定の汎用性があります。

5.3DS

3DS(拡張子.max)は、Autodesk社の3ds Max専用ファイル形式です。

中間データとして利用されることが多く、色情報などを含む複合的なデータを扱えます。

ポリゴン数に制限はあるものの、VRMLよりも比較的軽量に保存できる点が利点です。専用ソフト依存のため、汎用的な3Dプリント用途では使用範囲が限定されます。

6.AMF

AMF(拡張子.amf)は、STLの機能不足を補う目的で開発された新しい形式です。

複数素材やグラデーション表現などのカラー情報を保持でき、ファイルサイズも抑えられるよう設計されています。

ただし登場当初は多色造形の需要が少なく、対応ソフトが広がらなかったため普及が進みませんでした。

7.3MF

3MF(拡張子.3mf)は、マイクロソフトやオートデスクなどが中心となって開発した次世代フォーマットです。

形状データに加え、色、素材、テクスチャなどの情報を効率的に格納でき、軽量で扱いやすい点が特徴です。

3Dプリンター以外の工作機械でも利用できる汎用性を備えており、国内外で対応サービスが増加しています。今後の標準形式として注目されています。

モデル作成ソフトとファイル形式の互換性一覧

3Dプリンターで使用するデータ形式は、モデル作成ソフトによって対応状況が異なります。

対応していない形式を選ぶと、変換作業や造形エラーの原因になることがあります。以下の一覧では、主要なモデル作成ソフトとファイル形式の互換性をまとめています。

モデル作成ソフト STL OBJ 3MF AMF 補足
Blender 入出力対応 入出力対応 標準非対応 標準非対応 STLとOBJは標準機能です。3MFはアドオン対応です。
AutodeskFusion 出力対応 出力対応 出力対応 非推奨 設計後にメッシュ形式へ変換する運用が一般的です。
Tinkercad 出力対応 出力対応 非対応 非対応 初心者向けのためSTL中心で問題ありません。
SOLIDWORKS 出力対応 一部対応 出力対応 出力対応 工業用途では3MFやAMFが使われます。

※表はスライド可能です。

BlenderはSTLとOBJを中心に扱うメッシュ系ソフトです。

安定した造形を重視する場合はSTL、色やマテリアルを保持したい場合はOBJを選ぶと運用しやすくなります。

3MFは標準対応ではないため、必要に応じてスライサー側で変換する流れが現実的です。

AutodeskFusionは設計向けのCADソフトで、STLや3MFへの書き出しに対応しています。

設計データはSTEP形式で保持し、造形直前にSTLまたは3MFへ変換すると再編集が容易です。

Tinkercadは初心者向けツールで、STLとOBJが主な出力形式です。

複雑な形式を使わず、STLでスライサーに渡す運用が最も失敗しにくい方法です。

SOLIDWORKSはSTLに加え3MFやAMFにも対応しています。

単純な造形はSTLで十分ですが、材料情報などを含めたい場合は3MFやAMFが適しています。

モデル作成ソフトごとの特性を理解し、目的に合った形式を選ぶことで、データトラブルや再出力の手間を減らせます。

まとめ

3Dプリンターで使用されるデータ形式には、STLをはじめSTEPやOBJ、3MFなど複数の選択肢があります。

設計精度を重視する場合はSTEPで管理し、造形時にSTLや3MFへ変換する運用が一般的です。

単色で安定した出力ならSTL、色や素材情報を活用したい場合はOBJや3MFが適しています。

また、モデリングソフトごとに対応形式が異なるため、事前に互換性を確認することが重要です。

目的と環境に合った3Dプリンターデータ形式を選択することで、造形トラブルを減らし、作業効率を高められます。

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