3Dプリンター用のデータを作成できる会社は?依頼手順も解説!

「3dプリンター データ作成」のアイキャッチ画像 コラム

3Dプリンターを活用するには、専用データの作成や最適なファイル形式の選定、出力依頼の手順を正しく理解することが重要です。

STLやOBJといった代表的な形式の違いや、信頼できるデータ作成会社の選定は、完成品の精度や納期に大きく影響します。

本記事では、3Dプリンターデータの作成手順からファイル形式の基本、依頼方法、さらにデータ制作に対応した実績豊富な企業5社をご紹介します。

これから3Dプリントを検討している方や業務で導入を考えている方にとって、実践的なガイドとなる内容となっています。

3Dプリンターで使用できるファイル形式とは?

3Dプリンターで利用できるファイル形式は、使用する機種によって異なります。幅広いフォーマットに対応するモデルもあれば、1〜2種類の限定された形式しか扱えないものもあります。

中でも代表的な形式としては、以下のようなものが挙げられます。

ファイル形式
・STLファイル(.stl)
・OBJファイル(.obj)

特にSTLファイルは業界標準ともいえる存在で、多くの機種で問題なく読み込むことが可能です。データのやり取りもしやすいため、最も一般的に使われています。

ファイル形式①STLファイル(.stl)

STLファイルは、3Dプリンターで最も広く使われている形式です。

形状のみを記述するシンプルな構造のため、色や素材、質感などの情報は含まれていません。

その分、データが軽量で取り扱いやすく、ほとんどの3Dプリンターでスムーズに利用できます。基本的には、STL形式で保存・出力しておけば問題ありません。

ファイル形式②OBJファイル(.obj)

OBJファイルも3Dプリントに対応した形式の一つです。

STLと違って、別ファイル(.mtl)と連携させることで、カラーやテクスチャーといった情報を保持できます。

形状だけでなく、見た目の質感や色合いも再現したい場合には、OBJファイルが適しています。

ただし、実際に色や模様を再現できるかどうかは、3Dプリンター自体がカラープリントに対応しているかに左右されます。

フルカラー出力に対応したプリンターであれば、専用インクによって造形と同時に色付けも行えます。一方、通常の単色モデルではカラー印刷ができないため、造形後に自分で塗装する必要があります。

3Dプリント依頼手順

ここでは、当社3Dayプリンターにおける3Dプリントの依頼手順を1つずつ詳しく解説します。

3Dプリント依頼手順
手順①ご相談・お見積もり
手順②3Dデータ制作
手順③3Dプリント
手順④後加工 (任意)
手順⑤お届け

それでは詳細を紹介します。

手順①ご相談・お見積もり

ご相談やお見積もりをご希望の方は、当社3Dayプリンターの「ご相談・お見積もり」フォームより必要事項をご記入のうえ、送信してください。

イラスト・写真・CADなど、製作予定のデザイン資料をお持ちの場合は、フォーム送信時にあわせてご提出ください。内容を確認のうえ、平均して3時間以内に担当者より無料でお見積もりをお送りします。

素材の風合いや詳細な仕様を直接確認したい場合、東京都内およびその周辺であれば対面での打ち合わせも可能です。

お見積もりメールには「注文フォーム」へのリンクを記載しております。ご注文後には請求書をお送りしますので、ご確認のうえ、原則として2週間以内のお支払いをお願いしております。

手順②3Dデータ制作

お送りいただいたデザイン資料(写真・イラスト・図面など)をもとに、立体造形に最適化した精密な3Dモデルを専門のスタッフが作成いたします。

完成後は、専用ソフトを使わずに内容を確認できるプレビュー画像をお届けします。

修正は最大3回まで無料で対応しております。なお、即日での修正対応は基本的に行っておりませんので、あらかじめご了承ください。

ポーズの変更など大規模な調整が必要な場合は、別途費用が発生する可能性があります。

※イラストや写真、画像、設計図などから3Dプリンター用のデータを作成する作業は、3Dデータをお持ちでないお客様にとっては必要不可欠なステップです。すでに完成済みの3Dデータをご用意いただける場合は、この作業は省略可能です。

手順③3Dプリント

3Dデータをもとに、全国各地の提携工場にて3Dプリントを実施しています(一部素材を除く)。

使用するのは、1,000万円を超える業務用3Dプリンターであり、精密で高品質な仕上がりを提供可能です。素材選びでお悩みの際には、用途やご希望に応じて最適な素材をご提案いたします。

なお、品質と対応力を重視して、各地の専門工場で製造を行っております。

手順④後加工 (任意)

3Dプリント後には、接着や研磨、塗装といった仕上げ加工を行うことで、完成度の高い製品に近づけられます。当社3Dayプリンターでは、見た目の質感や機能面の向上を図るため、後処理にも力を入れております。

また、単一パーツの製作だけでなく、複数部品の組み立て(アッセンブリ)にも対応しておりますので、複雑な製品のご依頼にも柔軟に対応可能です。

※この工程はご希望に応じて実施可能です。ご利用を検討されている場合は、お見積り時にご相談ください。造形する3Dプリント品の内容によっては、こちらから後処理のご提案を差し上げる場合もございます。

手順⑤お届け

3Dデータが完成次第、通常2〜4営業日以内に全国各地の提携工場(新潟・熊本・大阪・東京など)より3Dプリント品を直送いたします。

発送が完了しましたら、追跡番号などの配送情報をご連絡いたします。※配送には主にヤマト運輸または佐川急便を利用しております。

なお、発送元は株式会社メルタではなく、製造を行った各地の工場からの直接発送となります。納期短縮や送料の最適化にもつながる配送体制となっています。

3Dプリンター用データを作成できる会社5選

ここでは、3Dプリンター用データを作成できる会社を5社紹介します。

3Dプリンター用データが作成できる会社
・3Dayプリンター
・Modely(モデリー)
・DMM.make
・SOLIZE PARTNERS
・Taiga

それではここから、1つずつ詳しく解説します。

3Dayプリンター

3Dayプリンターは、株式会社メルタが提供する3Dプリントの受託サービスです。「3Dが、3日で目の前に!」をキャッチフレーズに、スピーディーな対応と高い技術力を兼ね備えています。

3Dデータの設計からプリント、塗装や研磨といった後工程、さらには小ロットの試作まで、すべてワンストップで対応できます。

対応内容3Dプリント出力特化
3Dデータ制作対応可能
価格帯低価格
納期傾向短納期
向いている人・3Dデータをすでに持っている人
・3Dデータを持っていない人
注意点データ品質が完成度に直結

対応素材はABS樹脂や金属、シリコンなど18種類以上に及び、試作品から実用品まで幅広いニーズに応じた高精度な出力が可能です。

これまでにソニー、NTT西日本、早稲田大学など多数の企業や教育機関への納品実績があり、法人・研究機関から個人のクリエイターまで幅広いユーザーに利用されています。

課題や目的に合わせた導入支援や最適な活用方法のご提案も行っておりますので、3Dプリントをご検討の際はぜひお気軽にお問い合わせください。

メルタ堂の公式画像

また、同社サービスでオリジナルトロフィーを発注できる『メルタ堂』というサービスも運営していますので、合わせてご確認ください。

Modely(モデリー)

モデリーの画像

3Dデータ制作でお悩みの方には、株式会社メルタが展開するプロフェッショナル向け3D制作サービス「モデリー」が最適です。

モデリーは、3Dモデルの作成にとどまらず、3DCG、3Dアバター、AR/VRコンテンツ、教育・研究用途まで幅広く対応しています。専門のディレクターが初期構想からプロジェクトに参画し、3D制作が初めての方でも安心できる体制を整えています。

国内で実績を積んだデザイナー陣が担当し、高精度で安定した品質の3Dデータを提供。アイデア段階のご相談でも、プロジェクトの方向性に合わせた最適な提案が可能です。

制作フローや技術面に不安がある場合でも、丁寧なヒアリングと柔軟な対応で安心して任せられます。ビジュアル表現の強化や製品PR、デジタルツインなど、目的に応じた最適な3Dコンテンツを形にします。

会社名 株式会社メルタ
設立年度 2014年
対応領域 ・3Dデータ作成
・3DCG制作
・AR / VRコンテンツ開発
・3Dアバター制作
・研究・教育用コンテンツ
・Web連携3Dシステム構築
・ARデータ変換
・Unity対応3Dデータ変換
おすすめポイント ・企画段階から相談可能な3Dパートナー
・仕様策定からモデリング、開発、運用まで一括対応
・オンライン製品を多視点から閲覧可能な3D表現で魅力を最大化

DMM.make

DMMMakeの画像
出典:DMMMake

DMM.make 3Dプリントは、合同会社DMM.comが運営するオンライン型3Dプリント受託造形サービスです。

項目 内容
納期・発送目安 ・素材ごとに納期が異なり、注文前に目安が確認可能
・複数素材を同時に注文した場合、最も遅いものに合わせて出荷
・「即納サービス」など短納期の対応も一部あり
素材・造形方式の種類 ・取り扱い素材は50種類以上にのぼる(樹脂・金属など)
・FDM、SLA、SLS、MJFなど複数方式に対応し、幅広い造形が可能
価格・コストパフォーマンス ・業界でも比較的安価な価格帯を意識した設定
・Webで即時見積もりでき、コスト感をつかみやすい
初心者・クリエイター対応 ・3Dデータがなくても制作相談が可能
・「クリエイターズマーケット」で自作モデルを販売できる仕組みあり
・素材や出力方式の選び方もガイド付きで分かりやすい
スピード見積もり・注文フロー ・3Dデータをアップロードすると即座に価格が算出される
・注文から決済まで、すべてオンライン上で完結可能
法人・事業用途対応 ・試作品や小~中ロットの量産に対応
・産業用部品や展示用模型など、法人ニーズにも柔軟に対応
マーケット機能・販売機会 ・DMM.make上で商品登録し、他ユーザーから注文を受けることが可能
・出力~発送まですべてDMM側で行われるため、個人でも販売しやすい
会社情報・サービス開始 ・運営会社:合同会社DMM.com
・2013年からサービスを開始し、長年の実績あり
・個人・法人ともに多数の利用実績あり
お問い合わせ ・公式サイト上の専用フォームから相談受付
・技術的な質問から納期、素材選びまで幅広く対応
・個人・法人それぞれの窓口が用意されている

2013年にスタートして以来、3Dデータをアップロードするだけで注文が完結できる利便性や、個人ユーザーから法人まで幅広く利用できる点で支持を集めています。

また、3Dデータを持っていない方でも安心してご利用いただけるよう、図面や写真、イラストなどの資料をもとに、専門スタッフが高精度な3Dデータを作成してくれます。

3Dデータは、製品開発時の試作品からキャラクターフィギュアまで、幅広い分野のニーズに柔軟に対応しています。

素材種類が豊富(樹脂、金属など多数)で、試作品や少量~中量の生産だけでなく、クリエイターがモデルを出品・販売できるマーケット機能も備えており、「ものづくりをしたい人」の幅広いニーズに対応しています。

SOLIZE PARTNERS

SOLIZEオンライン3Dプリントの画像
出典:SOLIZEオンライン3Dプリント

SOLIZEオンライン3Dプリントは、SOLIZE株式会社が提供するウェブ型の3D出力受託サービスです。

項目 内容
見積もり・注文のスピード ・3Dデータをアップロード後、最短3分で見積り取得可能
・発注までオンラインで完結
・形状の再現性を自動で評価するチェック機能付き
素材・造形方式の種類 ・粉末焼結方式(SLS)を中心に、高耐熱・高強度な素材を提供
・ナイロン(PA)、エラストマーなど柔軟性のある素材にも対応
・材料の性能情報も公式サイトで確認可能
発注・再発注機能 ・過去の注文データから簡単に再発注が可能
・履歴の確認やチームでの運用に便利な機能を搭載
・法人向けに見積取得者と発注者を分けた管理も可能
ファイル形式・アップロード性 ・STLやSTEP、3MFなど13種類以上の形式に対応
・複数ファイルを一括アップロードできる
・設計ツールとの互換性が高く、設計段階からスムーズ
用途の幅・適用性 ・機能部品・試作品・デザイン確認モデルなど多様な用途に対応
・強度や耐熱性が求められる部品用途にも対応可能
・見た目重視から実用性重視まで幅広くカバー
納期・出荷 ・発注後に自動チェックとデータ審査を実施
・造形完了後に出荷、納期目安はサービス内で確認可能
・品質重視のため、安定した出力が期待できる
サポート・技術体制 ・自動チェックシステムで造形可否を可視化
・経験豊富な技術者による素材選定や設計アドバイスを提供
・法人・個人問わず安心して相談できる体制
会社情報・実績 ・運営:SOLIZE株式会社
・日本国内で3D造形技術を早期導入した実績を持つ企業
・高精度プリンターを複数保有し、産業用途にも対応
お問い合わせ ・公式サイトのフォームから問い合わせ可能
・素材、納期、仕様の相談も受付中
・法人窓口・個人窓口の区分あり、電話対応も可

3Dデータをアップロードすると、自動で形状の再現性を評価し、見積もりが即座に算出されます。

発注はオンラインで完結し、最短3分で見積り取得~発注できる手軽さが特徴です。

素材は耐熱性・強度性のあるナイロンやエラストマーなど多様で、小ロットのプロトタイプや機能部品からデザインモデルまで幅広い用途に対応しています。

納期・ファイル形式の対応強化など最近のアップデートも含め、発注しやすさ・使いやすさを重視したサービスです。

Taiga

Taiga公式サイトの画像
出典:Taiga

Taigaは、試作品から量産品まで幅広く対応できる3Dプリント受託製造サービスです。

金属や樹脂をはじめとする多彩な素材に対応し、切削加工や射出成形、CFRP、板金、冷間加工など、多様な製造技術を活用できます。

図面のない部品でも、3Dスキャンとリバースエンジニアリング技術により再現可能で、廃番部品の調達や代替品の製造にも柔軟に対応します。

国内外の大手企業・大学・公共機関など、560社以上の製造ニーズに応えてきた実績があり、納期やコストの制約があるプロジェクトにも対応できる体制が整っています。

初めて3Dプリントを導入する場合でも安心して依頼できる体制があり、横浜市鶴見区の工場では直接の相談も可能です。

Taigaは、航空宇宙、医療、自動車、エネルギーなど、さまざまな業界での課題解決に貢献しています。

会社名 株式会社MadeHere
設立年度 2016年2月29日
対応領域 ・金属3Dプリント
・樹脂3Dプリント
・切削加工
・射出成形
・板金加工
・CFRP加工
・冷間加工
・電子基板製作
・(図面不要部品再現/少量生産から量産まで対応)
おすすめポイント ・図面がなくても製作可能な受託造形サービス
・試作から少量生産・量産まで幅広く支援(実績:560社)
・各種製造技術をカバーし、複雑な部品にも対応
・技術相談から材料選定・加工方法までサポート

まとめ

3Dプリンターで高品質な造形を行うには、データの準備と依頼手順の理解が欠かせません。

もっとも広く使われているSTL形式は軽量かつ多機種に対応し、OBJ形式はカラーや質感の表現に優れています。

データの作成依頼では、相談から納品までの流れを押さえておくことでスムーズに進行でき、後加工や素材選びの相談にも柔軟に対応してくれる企業を選ぶことがポイントです。

3DayプリンターやModely(モデリー)をはじめとした各社は、それぞれに強みを持ち、多様なニーズに応えています。

用途や目的に応じた最適なパートナーを見つけることで、理想の3Dプリントを実現できます。

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