【家庭用3Dプリンター購入に迷っている方必見!】おすすめの家庭用3Dプリンターを徹底比較!

「3dプリンター 家庭用」のアイキャッチ画像 購入・導入ガイド

家庭用3Dプリンターは、これまで工場や研究機関でしか利用できなかった立体造形技術を、一般家庭でも気軽に楽しめるようにした製品です。

コンパクトな設計で設置スペースを取らず、初心者でも扱いやすい操作性を備えているため、趣味や教育、日用品の制作など幅広いシーンで活用できます。

現在は多くのメーカーからエントリーモデルからハイエンド機種まで豊富なラインナップが登場しており、造形方式や機能を理解することで自分に合った一台を選ぶことが可能です。

本記事では、家庭用3Dプリンターの特徴や選び方、そしておすすめ機種をランキング形式でご紹介します。

個人で使える『家庭用3Dプリンター』とは?

家庭用3Dプリンターの画像

家庭用3Dプリンターとは、工場や専門の研究機関で使用される業務用モデルとは異なり、自宅や個人の作業スペースで気軽に扱える小型タイプの3Dプリンターを指します。

機材のサイズがコンパクトで、設置に大きなスペースを必要としないため、一般家庭でも導入しやすいのが特徴です。

また、操作画面やソフトが初心者向けに設計されていることが多く、専門知識がなくても比較的簡単に使える点も魅力の一つです。

材料となるフィラメントも入手しやすく、価格も手頃になってきており、作品づくりや趣味、教育用途まで幅広く活用されています。

例えば、フィギュアやアクセサリーの制作、日用品の修理部品づくり、さらには子どもの自由研究など、多彩な場面で役立ちます。

このように「家庭で使える3Dプリンター」は、個人がものづくりを身近に体験できるツールとして注目を集めています。

3Dプリンター購入で迷ったら?機種選びの基本

初めて3Dプリンターを選ぶとき、最も大切なのは「どんな造形方式を使うか」を決めることです。

家庭向けに広く普及している方式は大きく分けてFDM方式と光造形方式の2種類になります。

それぞれに特徴があり、作りたいものや仕上がりのイメージによって最適な方式は変わります。

ここからは、それぞれの方式の仕組みと特徴を簡単に紹介します。

FDM方式

FDM方式(熱溶解積層法)は、細い樹脂の糸(フィラメント)を熱で溶かし、層を一つずつ積み重ねて形を作るタイプです。

大きめのパーツや強度が必要な部品を作るのに向いており、比較的扱いやすい点が特徴です。

材料費も安く、家庭用プリンターとしては最も一般的で、初心者でも導入しやすい方式といえます。

ただし、層の積み重ねが目立つこともあり、細かい表現にはあまり向いていません。

光造形方式

光造形方式は、液状のレジンを紫外線で硬化させながら造形する方式です。

層の境目が目立ちにくく、非常に滑らかで精巧な仕上がりを得られるのが大きな魅力です。

そのため、フィギュアや模型など、細部まで表現したい作品に適しています。

ただし、レジンの取り扱いや後処理に手間がかかり、材料費もやや高めという点には注意が必要です。

精密さを求める人にとっては、光造形方式が有力な選択肢となるでしょう。

エントリーモデルとハイエンド機種、どちらを選ぶべき?

家庭用3Dプリンターのエントリーモデルとハイエンド機種どちらが良いか、結論から申し上げますと、『どんな考え方をするか次第』になります。

ただ、近年は低価格でも十分に性能が高いモデルが多く登場しています。

基本的には「手が届く範囲で一番良いモデルを買う」ことをおすすめします。

ここでは、光造形方式(レジン式)・FDM方式(熱溶解積層方式)それぞれの場合でエントリーモデルとハイエンド機種どちらがおすすめなのかを徹底解説します。

光造形方式(レジン式)の場合

価格が上がるにつれて「造形精度」と「造形できるサイズ」が向上します。

解像度は「4K」「8K」「12K」といった表記で示され、数値が大きいほど細部まで鮮明に出力できます。

ただし、操作性に関しては高額モデルでも劇的に楽になるわけではなく、準備や後処理は想像以上に手間がかかります。

初めて使う人は「機械が全部自動でやってくれる」と思いがちですが、実際はアナログな作業が多く、人間の調整なしには成功しにくい機材になります。

FDM方式(熱溶解積層方式)の場合

こちらも光造形と同様、価格が上がるほど精度やサイズが向上します。

ただし、解像度のような分かりやすい指標がないため、購入を検討する際はレビューや作例を調べて参考にするのがおすすめです。

また、FDM方式では価格帯によって「使いやすさ」や「トラブルの少なさ」が大きく変わる印象です。

10万円超えの機種は、自動調整機能が充実していて非常に快適に使える一方で、低価格帯のモデルは手動調整が必要なケースも多く、光造形方式以上に扱いやすさの差が出ます。

予算に余裕があるなら「オートレベリング機能」が付いた機種を強くおすすめします。

さらに、高価格帯では対応できる素材の種類が増える点も特徴です。

ただし、強度が必要ない造形をする場合は、一般的なPLA素材だけで十分なことも多いので、素材面はあまり重視する必要はありません。

最近は「高速造形」や「自動で複数のフィラメントを切り替えて多色印刷できる」機能を持つ機種も登場しています。

おすすめの家庭用3Dプリンター総合ランキング

ここでは、家庭用3Dプリンターのおすすめ機種をランキング形式で紹介します。

おすすめの家庭用3Dプリンター

1位:Bambu Lab H2D
2位:Bambu Lab A1 mini
3位:FLASHFORGE Adventurer5M Pro
4位:Creality Ender-3 V3 SE
5位:Creality K1
6位:AnkerMake M5
7位:ANYCUBIC Photon Mono 2
8位:Sovol SV06
9位:FLASHFORGE Adventurer 3
10位:ENTINA Tina 2S

それではここから、1つずつ詳しく解説します。

1位:Bambu Lab H2D

Bambu Lab H2D
出典:Bambu Lab

おすすめポイント
・高速出力と高品位を両立する“フラッグシップ想定”モデル
・自動キャリブレーション/遠隔監視など、運用を省力化する機能群
・初心者でも扱いやすいUI設計(Bambu系統の操作体系想定)

Bambu Lab H2Dは、同社の家庭用プリンターシリーズの中でもハイエンドに位置づけられる機種です。

方式(造形技術)Fused Deposition Modeling(熱溶解積層方式)
造形サイズ(W×D×H) 単一ノズル時:325 × 320 × 325 mm
デュアルノズル時:300 × 320 × 325 mm
全体(2ノズル合算時):350 × 320 × 325 mm
本体外形寸法492 × 514 × 626 mm
重量(本体)31 kg
ノズル温度(最大)350 °C
対応ノズル径0.2 / 0.4 / 0.6 / 0.8 mm
フイルメント径1.75 mm
加熱ベッド温度(最大)120 °C
最高ツールヘッド速度1000 mm/s
最高加速度20,000 mm/s²
加熱チャンバー温度(最大)65 °C
対応材料 PLA, PETG, TPU, PVA, BVOH, ABS, ASA, PC, PA, PET, CF/GF 強化 PLA/PETG/PA/PC/ABS/ASA/PPS など
安全・空気処理機能 G3 プレフィルター、H12 HEPA フィルター、活性炭フィルター(ココナッツ殻由来) 空気循環ファン、排気制御、レーザー安全窓(レーザー構成時)
センサー・モニタリング ライブビューカメラ、ノズルカメラ、ドアセンサー、材料切れセンサー、材料絡まり検知、電源断復帰対応
対応ソフト・通信 Bambu Studio / Bambu Suite / Bambu Handy Wi-Fi / 5 GHz対応 8 GB eMMC 内蔵ストレージ タッチスクリーン(5インチ)操作
電源仕様100–120 V / 200–240 V 対応(50/60 Hz)

高速かつ精緻な造形性能を備え、プロ用途に近い仕上がりを家庭環境でも実現できます。

自動キャリブレーション機能や遠隔監視といった利便性の高い機能を搭載しており、3Dプリントの失敗を大幅に減らす設計です。

また、デュアルノズル構成を持ち、複数素材あるいはサポート材と実体材の同時押出しが可能です。

レーザー加工や刃具カッティング機能もモジュール式で、用途に応じて拡張できる設計となっています。

2位:Bambu Lab A1 mini

Bambu Lab A1 mini
出典:Bambu Lab

おすすめポイント
・3DBenchyを42分で出力する高速性能
・滑らかで美しい仕上がり
・完全自動レベリングで初心者も安心
・アプリ監視やタイムラプス撮影に対応
・稼働音が51.3dBと静か

Bambu Lab A1 miniは、コンパクトながら高性能を発揮する家庭用3Dプリンターです。

方式FFF(熱溶解積層)
造形サイズ(W×D×H)180×180×180mm
最大印刷速度500mm/s
3DBenchy実測42分
押出方式ダイレクト式
対応スライサーBambu Studio(専用)
対応素材PLA / PETG / TPU / PVA
通信/転送アプリ遠隔監視、microSD
静音(実測)51.3dB
本体サイズ/重量347×315×365mm / 5.5kg
特記事項囲いあり、ノズル最高300℃、保証1年

出力速度と仕上がり品質の両立に優れており、初めてのユーザーでも高精細な造形を短時間で楽しめます。

専用スライサー「Bambu Studio」を使用することで、煩雑な設定を最小限に抑えられ、誰でも手軽にプリントを開始できる点が魅力です。

さらに遠隔監視機能やタイムラプス機能が標準で搭載されているため、作品の制作過程を記録しながら安心して利用できます。

3位:FLASHFORGE Adventurer5M Pro

FLASHFORGE Adventurer5M Pro
出典:FLASHFORGE

おすすめポイント
・最大600mm/sの高速出力
・3DBenchyをわずか26分で完了
・組み立て不要、初期設定が簡単
・囲いと脱臭フィルターで安全性と快適性を確保
・ABSやTPUなど幅広い素材に対応

FLASHFORGE Adventurer5M Proは、圧倒的な印刷スピードを誇る家庭用3Dプリンターです。

方式FFF(熱溶解積層)
造形サイズ(W×D×H)220×220×220mm
最大印刷速度600mm/s
3DBenchy実測26分
押出方式ダイレクト式
対応スライサーFlashPrint
対応素材PLA / TPU / PETG / ABS / ASA / PLA-CF など
通信/転送Wi-Fi / USB
静音(実測)60.7dB
本体サイズ/重量363×402×448mm / 10.8kg
特記事項脱臭フィルター付き、保証1年

組み立て不要で導入しやすく、初心者でもスムーズに利用を開始できます。

囲いと脱臭フィルターを備えているため、においや安全面にも配慮された設計になっています。

また、Wi-FiやUSB転送に対応し、操作性も高いため、スピード重視の方や多素材を扱いたい方に特におすすめです。

4位:Creality Ender-3 V3 SE

Creality Ender-3 V3 SE
出典:Creality

おすすめポイント
・組み立てが簡単で初心者にやさしい
・3DBenchyを約52分で出力できる安定した速度
・コミュニティ情報が豊富でカスタマイズ性が高い

Creality Ender-3 V3 SEは、人気の高いEnderシリーズの最新世代モデルです。

方式FFF(熱溶解積層)
造形サイズ220×220×250mm
最大印刷速度250mm/s
3DBenchy実測約52分
押出方式ダイレクト式
対応スライサーCreality Print / Cura など
静音(実測)57.5dB
特記事項組み立て容易、材料切れ検知なし

大型パーツ4つを組み立てるだけで導入でき、初心者でもスムーズに使い始められます。

3DBenchyの出力は約52分で、仕上がりも良好です。材料切れ検知は搭載されていないものの、安価で信頼性が高いため、エントリーユーザーに最適です。

5位:Creality K1

Creality K1
出典:Creality

おすすめポイント
・ほぼ完成品で届き、導入が簡単
・最大600mm/sの高速出力に対応
・囲い付きで安全性が高い

Creality K1は、箱から取り出してすぐに使用できる完成度の高い家庭用プリンターです。

方式FFF(熱溶解積層)
造形サイズ220×220×250mm
最大印刷速度600mm/s
3DBenchy実測約46分
押出方式ボーデン式
対応スライサーCreality Print / Cura / PrusaSlicer など
静音(実測)64.5dB
特記事項囲いあり、安全性高い

囲い付き設計のため安全性が高く、ABSなどの収縮しやすい材料でも安定した造形が可能です。

3DBenchyの出力は約46分で、実用的な速度と精度を兼ね備えています。

ファン音がやや大きい点は注意が必要ですが、安心して高速プリントを楽しめるモデルです。

6位:AnkerMake M5

AnkerMake M5
出典:Anker

おすすめポイント
・アプリによる遠隔監視に対応
・材料切れ検知や停電復帰機能で安心
・3DBenchyを約48分で出力できる性能

AnkerMake M5は、スマート機能が充実した3Dプリンターです。

方式FFF(熱溶解積層)
造形サイズ235×235×250mm
最大印刷速度500mm/s
3DBenchy実測約48分
押出方式ダイレクト式
対応スライサーAnkerMake Slicer / Cura / PrusaSlicer
静音(実測)61.1dB
特記事項遠隔監視、停電復帰機能あり

専用アプリを使って遠隔監視やタイムラプス撮影ができ、外出中でも進行状況を確認できます。

材料切れ検知や停電復帰機能が搭載されているため、長時間の造形でも安心して利用できます。

造形精度も高く、利便性と信頼性のバランスが良い一台です。

7位:ANYCUBIC Photon Mono 2

ANYCUBIC Photon Mono 2
出典:Amazon

おすすめポイント
・光造形方式で非常に高精細な仕上がり
・動作音が小さく静音性に優れる
・小型で省スペース

ANYCUBIC Photon Mono 2は、光造形(SLA方式)を採用した3Dプリンターです。

方式SLA(光造形方式)
造形サイズ143×89×165mm
3DBenchy実測約258分
LCD6.6インチモノクロLCD
対応スライサーPhoton Workshop / Lychee / CHITUBOX
静音(実測)43.0dB
特記事項高精細、換気が必要

造形速度は遅めですが、表面の滑らかさや細部の再現度は非常に高く、フィギュアや精細な模型に適しています。

3DBenchyの出力には約258分を要しますが、動作音は43dBと非常に静かで、家庭環境でも扱いやすいモデルです。

8位:Sovol SV06

Sovol SV06
出典:Amazon

おすすめポイント
・多素材対応を謳うコストパフォーマンスモデル
・3DBenchyを約97分で安定して出力
・コミュニティによる情報が豊富

Sovol SV06は、低価格ながら安定した造形性能を持つ3Dプリンターです。

方式FFF(熱溶解積層)
造形サイズ220×220×250mm
最大印刷速度100mm/s
3DBenchy実測約97分
押出方式ダイレクト式
対応スライサーCura / Lychee など
静音(実測)62.9dB
特記事項Z軸調整に慣れが必要

特にPLAやABSのほか、TPUなど柔軟素材の造形にも対応している点が特徴です。

Z軸調整にはやや慣れが必要ですが、全体的に安定した出力を実現でき、調整を楽しみたいユーザーにおすすめです。

9位:FLASHFORGE Adventurer 3

FLASHFORGE Adventurer 3
出典:Amazon

おすすめポイント
・日本語対応のタッチパネルで直感的操作
・Wi-FiやPCソフトでの遠隔操作に対応
・囲い付きで安全性が高い

FLASHFORGE Adventurer 3は、初心者でも扱いやすいUIが特徴の3Dプリンターです。

方式FFF(熱溶解積層)
造形サイズ150×150×150mm
最大印刷速度100mm/s
3DBenchy実測約94分
押出方式ボーデン式
対応スライサーFlashPrint / Lychee
静音(実測)53.3dB
特記事項日本語UI、囲い付き

タッチパネルは日本語対応で、メニュー操作がわかりやすい設計です。

出力速度は控えめですが、囲い付きで安全に利用できるため、教育用途や家庭での入門機として人気があります。

10位:ENTINA Tina 2S

ENTINA Tina 2Sの画像
出典:Amazon

おすすめポイント
・組み立て不要で初心者向け
・完全自動レベリングで手間いらず
・コンパクトで設置しやすい

ENTINA Tina 2Sは、初めて3Dプリンターを使う人でも安心して扱えるエントリーモデルです。

方式FFF(熱溶解積層)
造形サイズ100×105×100mm
最大印刷速度200mm/s
3DBenchy実測約110分
押出方式ボーデン式
対応スライサーWiibuilder ほか
静音(実測)53.6dB
特記事項完全自動レベリング、小型造形向け

自動レベリング機能により煩雑な初期調整が不要で、届いてすぐに使い始められます。

造形サイズは小さいため大型作品には不向きですが、省スペースで導入できる点が大きな魅力です。

まとめ

家庭用3Dプリンターは、趣味の造形や教育、日常生活の補助まで幅広く役立つ便利なツールです。

FDM方式はコストパフォーマンスや使いやすさに優れ、光造形方式は高精細な仕上がりを求める方に最適です。

エントリーモデルでも十分な性能を持つ機種が増えており、予算や用途に応じて選べる点も大きな魅力です。

また、最近では自動調整機能や高速出力、多色造形など利便性を高める技術も進化しています。

初めての方は「設置性」「操作性」「造形方式」を軸に検討すると、自分に合った家庭用3Dプリンターを見つけやすいでしょう。

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