【2025年最新】3Dプリンターで模型を作る!模型3Dの作り方や過去事例を紹介

「3Dプリント 模型」のアイキャッチ画像 製品・サービス紹介

建築模型や鉄道模型、フィギュアなどの立体物を、手軽かつ高精度に作れる技術として注目されているのが3Dプリンターです。

従来は手作業に頼っていた模型制作の工程が、デジタルデータをもとに自動で再現できるようになり、個人でもプロ品質の模型づくりが実現可能になりました。

この記事では、3Dプリンターによる模型制作のメリットから、データ作成の方法、実際の制作事例までを詳しく解説します。

3Dプリンターで模型は作れる?

3Dプリンターを使えば、建築模型・鉄道模型・ミニチュアフィギュアなどを高精度に造形できます。

CADデータや3Dスキャンをもとに立体化できるため、設計意図を視覚的に伝える手段としても有効です。

FDM方式はコストを抑えた大型模型に適しており、光造形(SLA/DLP)は微細な造形が必要な場面で活躍します。特にレジンを使った造形は、細部の再現性に優れており、プロの現場でも導入が進んでいます。

造形後は塗装や研磨などの後加工も可能で、市販品と遜色ない完成度を実現できます。

3Dプリンターによる模型制作は、短時間で自由なデザインの模型を作れることから、業務用・個人用問わず幅広いニーズに応えています。

3Dプリンターで模型制作する3つのメリット

3Dプリンターの登場により、模型制作の方法や表現の幅は大きく変化しました。

メリット
1.作業時間を短縮しながら効率的に量産できる
2.精密なディテール表現で仕上がりが格段に向上
3.自由な発想でオリジナル模型を創造できる

ここでは、手作業による従来の方法と比べた際の3Dプリンターの利点を3つの視点からご紹介します。

1.作業時間を短縮しながら効率的に量産できる

従来の手作業では、型の作成や成形、組み立て、仕上げといった工程に膨大な時間がかかっていました。

しかし3Dプリンターを活用すれば、CADなどで作成したデータを一度に複数出力することも可能です。

さらに、プリント中は機械が自動で造形を進めるため、作業者が他の作業を同時進行できるメリットもあります。

3Dプリンターによる模型制作は時間の有効活用ができるうえ、複数のパーツ制作や反復作業が格段に効率化されます。大量生産はもちろん、個人制作にも適しています。

2.精密なディテール表現で仕上がりが格段に向上

3Dプリンターを使えば、細部まで正確に再現されたパーツを出力できます。

これまでプラ板や粘土を用いた手作業では再現が難しかった微細なディテールや曲線も、設計データを使うことで高精度に出力可能です。

特に近年はデスクトップ型の3Dプリンターでも解像度が大幅に向上しており、ガレージキットや建築模型、鉄道模型などで繊細な装飾表現が実現できるようになっています。このように、3Dプリンターによる模型制作は、クオリティを重視する模型愛好家にとって大きな魅力となります。

3.自由な発想でオリジナル模型を創造できる

3Dプリンターの大きな魅力は、自分だけのオリジナルモデルを形にできる自由度の高さにあります。

3Dモデリングソフトを使えば、キャラクターやオブジェクトを自作できますし、実物を3Dスキャンしてデータ化し、リアルなレプリカを作ることも可能です。

また、ネット上で配布されているフリーデータをベースに、自分好みにカスタマイズする方法も人気です。従来の手作業では実現が難しかった独創的な作品づくりが、より手軽に実践できるようになっています。

模型用3Dデータの作成方法

3Dプリンターで立体物を造形するには、出力用の3Dデータが必要です。

3Dデータ作成方法
ステップ①無料の3Dデータを活用する
ステップ②3DCGやCADソフトを使って自作モデリング
ステップ③手元の模型や立体物をスキャンする
ステップ④プロに依頼して高品質な3Dデータを手に入れる

自分の手で模型を作りたい方のために、ここでは初心者でも取り組みやすい4つのデータ作成手段を紹介します。

ステップ①無料の3Dデータを活用する

「難しいことは抜きにして、すぐに3Dプリントしてみたい!」と考えている方に最適なのが、インターネット上で配布されている無料3Dデータの活用です。

Thingiverse」や「MyMiniFactory」などのサイトでは、様々なジャンルのデータが公開されており、自由にダウンロードできます。

データを取得したら、スライサーソフトに読み込んでサイズ調整やサポートの設定を行うだけで、出力まで簡単に進められます。まず無料の3Dデータで試してみたいという方には最も手軽な方法です。

ステップ②3DCGやCADソフトを使って自作モデリング

自分のイメージを形にしたい方には、モデリングソフトを使って一からデータを作成する方法がおすすめです。

3DCGソフトやCADソフトを使えば、線や面を自由に描きながら立体構造を組み立てられ、精度の高いオリジナルモデルを追求できます。

初心者でも扱いやすい代表的な無料ソフトには、建築向きの「SketchUp」や高機能な「Blender」があります。

SketchUpは簡易な形状の作成に適しており、学習コストも低いため入門向けと言えます。一方でBlenderはアニメーション制作やスカルプトにも対応しており、細部の作り込みにこだわる方に適しています。

Blenderに関して詳しい記事を読みたい方は、「こちら」を参照してください。

ステップ③手元の模型や立体物をスキャンする

既にある模型や造形物をそのまま3D化したい場合は、3Dスキャナーの活用が効果的です。

市販のフィギュアや自作のプロトタイプをスキャンし、デジタルデータに変換することで、そのままプリントや改造にも応用できます。

最近では個人でも購入しやすい価格帯のハンディスキャナーが増えており、手軽に導入できるようになりました。

スキャンを活用することで、手作業では再現が難しい複雑な形状も正確に再現できるのが魅力です。

ステップ④プロに依頼して高品質な3Dデータを手に入れる

3Dayプリンター公式画像

自分でモデリングする時間がない方や、より高精度な仕上がりを求める方には、プロへの依頼が最適です。複雑な造形や細部の表現も、専門のモデラーが美しく再現します。

当社株式会社メルタが運営する『3Dayプリンター』は、「3Dが、3日で目の前に!」をコンセプトにしたスピード対応と高品質な3Dプリントサービスです。

データ設計から出力、塗装や研磨までワンストップで対応し、ABS樹脂や金属など18種類以上の素材に対応しています。

建築模型から試作品まで幅広く手掛け、ソニーやNTT西日本、早稲田大学など多数の実績があります。

短納期かつ高精度な造形をご希望の方は、ぜひ『3Dayプリンター』へお気軽にお問い合わせください。

3Dプリンターで制作した模型の活用事例

当社3Dayプリンターは、3Dプリンターを活用した多くの模型製作実績があります。

模型製作事例
事例①脳の模型
事例②ロボット模型
事例③猫の模型
事例④イベント展示用の等身大の石模型
事例⑤『ヤブ蚊』の原寸大模型
事例⑥いちごのミニチュア模型
事例⑦ARマーカー『箱男 -AR BOX MAN-』模型
事例⑧ロケット模型

そこでここでは、3Dプリンターで制作した模型の過去事例を詳しく紹介します。

事例①脳の模型

事例①脳の模型の画像

大学の研究機関からの依頼により、脳構造の理解促進と外部向けの説明資料として使用する立体モデルを製作しました。

3Dプリント技術を活用し、外側の頭蓋骨部分は透明なレジン素材で成形。内部に収める脳のモデルは、ホワイトレジンやシリコン素材を使い、視覚的にも構造的にも実物に近い仕上がりを目指しました。

脳の模型「各素材」の画像

当初は、脳の柔らかい質感を再現するためにシリコンを主素材として検討しましたが、高精細な3Dモデル形状には不向きであることが判明し、最終的にはホワイトレジンを主に使用しつつ、一部シリコンも併用して制作を行いました。

このような3Dプリント模型は、研究・教育現場において、説明や展示用途で高い効果を発揮します。視覚情報だけでなく、立体的に形状を捉えることで理解を深めることが可能です。

素材 ホワイトレジン・シリコン(青系塗装仕上げ)
サービス内容 3Dデータからのプリントおよび塗装仕上げ
サイズ 長辺約100mm
個数 4セット
納期 15日間
価格 200,000円

事例②ロボット模型

ロボット模型の展示されている様子

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生による、研究展示「壊すことを前提としたものづくり」に使用された3D造形モデルを製作しました。

展示作品は、直径1mmほどの無数の細い管で腕や身体の構造を再現し、展示期間中に徐々に崩壊していく様子を表現する実験的なアート作品です。

ロボット模型の3Dモデル

石膏素材では1mm管の成形が難しかったため、フルカラー樹脂での出力を採用しました。

また、ご依頼翌日が展示日というタイトなスケジュールのため、造形完了後にスタッフが直接ハンドキャリーで納品しました。

現在は、従来のフルカラー石膏よりも再現性に優れたフルカラー樹脂素材での製作を標準としています。

素材 フルカラー石膏
サービス内容 3Dデータからの3Dプリント出力
サイズ X:70×Y:129×Z:108(mm)
個数 2個
納期 1日

事例③猫の模型

猫の模型の画像

ミリタリーモデルや情景模型などで人気の1/35スケールジオラマ用として、猫のフィギュアを高精度3Dプリンターで製作しました。

ご依頼主からは「小型でも細部までしっかり再現したい」という要望があり、アクリル樹脂を用いた精密造形を実施しました。

使用した機種はHD3500で、最小積層ピッチ16μmという極めて細かい設定にて出力。毛並みやポーズのニュアンスまで繊細に表現され、ジオラマ全体のリアリティ向上に貢献しています。

複数のポーズをそれぞれ丁寧に出力しており、コレクション用途にも適した仕上がりとなりました。

素材 高精細アクリル樹脂
サービス内容 3Dデータからの3Dプリント出力
サイズ 1個あたり 長辺約20mm
個数 6ポーズ 各1個(合計6個)
納期 4日間
価格 20,000円(合計)

事例④イベント展示用の等身大の石模型

イベント展示用の等身大の石模型の画像

大切に保管されていたアンティーク置物の一部が破損してしまったとのご相談を受け、小さな石状の装飾パーツを3Dプリンターで修復しました。

対象となったパーツは直径2〜3mmほどと非常に小型で、現物が割れていたため、残された写真をもとに3Dデータを一から精密に再現しました。

出力にはフルカラー石膏を使用し、色味や形状を忠実に再現しています。

イベント展示用の等身大の石模型の画像

現在は、さらに精度と耐久性に優れたフルカラー樹脂による造形へと対応を切り替えており、より品質の高い仕上がりが可能です。

素材 フルカラー石膏
サービス内容 写真からの3Dデータ作成およびプリント出力
サイズ X:2.5×Y:3×Z:2.5(mm)
個数 3個
納期 6日間
価格 16,000円

事例⑤『ヤブ蚊』の原寸大模型

『ヤブ蚊』の原寸大模型

昆虫教材として使用する目的で、「ヤブ蚊」を原寸大スケールで3Dプリントした模型を製作しました。

ヤブ蚊の特徴である細い脚の関節や、鋭く突き出た口吻(こうふん)部分を忠実に表現するため、データ作成段階から細部の角度や形状を調整。繊細な構造が際立つ仕上がりとなっています。

『ヤブ蚊』の原寸大模型「3Dデータ」

完成品の高さはわずか30mmと非常に小さく、折損リスクのある部分も多いため、強度と再現性を両立したフルカラー樹脂を採用。教育現場での繰り返し使用にも耐えられるよう設計されています。

素材 フルカラー樹脂
サービス内容 3Dデータからの3Dプリント出力
サイズ 高さ30mm
個数 1個
納期 25日間
価格 90,000円

事例⑥いちごのミニチュア模型

いちごのミニチュア模型

広告会社様からのご依頼により、ピンバッチに取り付けるオリジナルチャームパーツをフルカラー樹脂で製作しました。

チャームのデザインは複数の参考写真をもとに3Dデータを作成し、形状と色の再現性を重視して仕上げています。

いちごのミニチュア模型の3Dデータ

今回のご依頼は合計200個の量産ロットであったため、本製作に入る前にプレビュー画像と実際の試作品を用いてクオリティチェックを実施。仕上がりに対する確認と調整を重ねたことで、安心して本製作に進める体制を整えました。

ノベルティや販促アイテムなど、オリジナル造形の量産にも柔軟に対応しております。

素材 フルカラー樹脂
サービス内容 写真からの3Dデータ作成およびプリント出力
サイズ 長辺25mm
個数 200個
納期 約1.5ヶ月
価格 400,000円

事例⑦ARマーカー『箱男 -AR BOX MAN-』模型

ARマーカー『箱男 -AR BOX MAN-』模型

表参道スパイラルガーデンにて開催された展示イベント『SENSE OF MOTION』に出展された、AR三兄弟による作品『箱男 -AR BOX MAN-』にて、AR認識トリガーとして使用されるフィギュアの製作を3Dayプリンターが担当しました。

展示会の直前という非常に限られた納期の中で、まずは小型のフルカラー樹脂フィギュアを出力し、展示初期に対応。その後、会期中にAR認識精度の向上を図るため、より大きなサイズのフィギュアを造形し、差し替え対応を行いました。

ARマーカー『箱男 -AR BOX MAN-』模型の3Dデータ

素材にはフルカラー石膏や黒塗装を施したナイロン樹脂を使用。視認性と認識精度、展示映えを兼ね備えた仕上がりとなっています。

現在は、より精度の高いフルカラー樹脂での製作に標準対応しております。

素材 フルカラー石膏・ナイロン樹脂(黒色塗装)
サービス内容 3Dデータ修正および3Dプリント・塗装
サイズ 観覧車:X:45×Y:45×Z:53(mm)
船:X:45×Y:93×Z:39(mm)
人工衛星:X:45×Y:54×Z:40(mm)
個数 3種 × 4セット(計12個)
納期 3日間
価格 30,000円

事例⑧ロケット模型

ロケット模型

高級感ある表面仕上げのサンプルとして、ロケット型の模型を製作しました。

ご依頼内容は「金属のような光沢を表現したい」というもので、まずイメージスケッチから3Dデータを設計。その後、ナイロン樹脂で造形し、表面を丁寧に研磨。仕上げに金色のメッキ塗装を施すことで、顔が映り込むほどの鏡面仕上げを実現しました。

ロケット模型の3Dデータ

ディスプレイ用途やプロダクト試作、装飾パーツの試作検証など、質感表現にこだわるプロジェクトに最適なサンプルとなっています。

素材 データ制作+ナイロン樹脂+塗装(金色メッキ)
サービス内容 3Dデータ制作・3Dプリント・研磨・塗装
サイズ X:66 × Y:66 × Z:100(mm)
個数 3個
納期 14日間

よくある質問

ここでは、3Dプリンターによる模型制作に関してよくある質問を回答します。

Q:3Dプリンターによる模型制作は外注できる?

結論から申しあげますと、3Dプリンターによる模型制作は外注が可能です。

模型制作ができる3Dプリンター会社は数多く存在していますが、おすすめは「プロ品質の3Dプリントを、標準3日で素早くお届けする」をスローガンにし累計取引社数1,000社以上、製作件数2,000件以上の実績がある『3Dayプリンター』です。

ご相談・お見積りは無料で行っていますので、気軽にお問い合わせください。

Q:自宅でも模型制作は可能?

自宅でも3Dプリンターを使って模型制作は可能です。

最近では初心者向けのコンパクトで扱いやすい3Dプリンター機種も多く販売されており、専用ソフトを使えば手軽にオリジナルの模型を作成できます。

静音性や安全性にも配慮された製品もあるため、家庭環境でも安心して導入できます。

Q:模型用3Dプリンターはどのように選べばいい?

3Dプリンターを選ぶ際は、造形方式(FDM、SLA、DLPなど)に加えて、造形サイズや解像度、価格帯などのバランスを見極めることが重要です。

特に細かなディテールや高精度な出力を重視する場合は、SLAやDLPといった光造形方式のモデルが適しています。

また、購入後のトラブルやサポートの質も無視できないため、信頼性の高いメーカーや実績のある販売代理店を選ぶことが安心につながります。

まとめ

3Dプリンターを活用することで、模型制作はこれまでにない自由度と効率性を手に入れられます。

デジタルデータを使った造形は、短時間で複数のパーツを出力できるうえ、細部まで精密に再現可能です。

さらに、自作モデリングやスキャン、プロへの依頼といった多様なデータ作成手段も用意されており、初心者から専門家まで幅広く対応できます。

実際に、脳模型やARフィギュア、ミニチュア模型など、多彩な用途で活用が進んでいます。

また、外注による高品質な模型製作を希望する方には、豊富な実績と短納期対応が強みの『3Dayプリンター』がおすすめです。

3Dデータの作成から出力、塗装・仕上げまで一貫して対応しており、企業・教育機関からの信頼も厚いサービスです。

模型制作における表現の幅を広げたい方にとって、3Dプリンターは強力なツールであり、信頼できるサービスと組み合わせることで、理想の仕上がりを実現できます。

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